京都文化博物館(辰野金吾設計 旧日本銀行京都支店)

百花繚乱ニッポンxビジュツ展2019年
京都文化博物館の
「百花繚乱ニッポンxビジュツ展(2019年8月25日~2019年9月29日」に行ってきました。
 
特別展の他に総合展示では
辰野金吾没後100年 京博界隈の近代建築と地域事業」の展示がありました。

京都文化博物HPより
こちらが辰野金吾 設計の京都文化博物館の別館です。
昔は日本銀行の京都支店として使用されていたそうです。
京都は案外、洋風建築も多く、三条通らしいと思う建築物のアンケートでも洋館に票が集まっていました。
京都文化博物館 休憩所
こちらが京都文化博物館の別館と本館の間の休憩スペースです。
おしゃれな雰囲気のなかでのんびりできそうな良い場所です。

京都文化博物館周辺の烏丸通沿いにも洋風建築がちらほらありました。
教会のすぐそばに大丸百貨店創始者の住まいだった洋館「大丸ヴィラ」がありました。
烏丸通のセブンイレブン
洋館もある反面、セブンイレブンの門構えが、和風の瓦屋根なのが印象的でした。
鹿秋草硯箱 京都文化博物館
特別展では写真撮影可でしたので、ご紹介します。
鹿秋草蒔絵硯箱です

硯のフタの表と裏、硯の中に蒔絵で文様がつけられていて、続き絵になっていました
硯箱 ヴァーチャル鑑賞
VR(ヴァーチャル眼鏡)を使った展示方法をしていました。

VRって凄いですね。左の写真の鹿秋草蒔絵硯の中に本当に入ったような映像、感覚を楽しめました。フタの裏、表でつながった絵なのがよくわかりました。
伊達藩お輿入れ乗物 京都文化博物館2019
こちらは伊達藩順姫のお輿入れ時に使用された乗物です。

担ぎ棒に宇和島伊達藩の家紋が2つ入っています。①3本の縦線が入った丸
②その右の、竹の中に翼を広げた雀が2羽

機械がない時代に緻密な文様と飾りをどうやって作っていたんでしょう。金の葉の部分には毛よりも細い葉脈の膨らみも表現されていました
伊達藩お輿入れ乗物 京都文化博物館
乗物の中も豪華です。肘置きと背中あてもしっかりついています。

お姫様の乗物だけあって、上にも中にも綺麗な花の飾りが。

こんな綺麗な調度品にかこまれる生活をしてみたいものです。


島津斉彬の甲冑 京都文化博物館2019年
こちらは島津斉彬が着用した大鎧です
時代劇などで見ますが、実物と思うと感慨深い。
飾りの彫金が細かく精巧です。

総合展示の階では、祇園祭のお稚児さんの衣装の展示などもありました。
日本のいろんなものを一度に観られた展覧会でした。

日本の芸術好きの方にお勧めします。

 マサキ工務店 高瀬